【仏教学講座】
2008年10月31日 第X期開講
日程
隔月1回金曜日・午後6時30分から8時30分まで(全6回)
会場
池袋メトロポリタンプラザ オフィスタワー12階 第1会議室
講師
古田和弘(大谷大学名誉教授、九州大谷短期大学学長)
講師プロフィール
1935年、京都市生まれ。大谷大学文学部仏教学科卒業後、大谷大学教授を経て、現在は九州大谷短期大学学長、大谷大学名誉教授。中国仏教思想史を専門とし、特に涅槃経を研究をする。
テーマ 「『涅槃経』を読む」
受講者へのメッセージ
仏教には、多数の経典が伝えられています。いずれの経典も、釈尊が明らかにされた真実に照らして、この世間に生きる人間の生活には重要な問題が潜んでいることを指摘しています。その指摘の内容はさまざまですが、いずれの経典も、われわれの人生観・世界観の見直しを迫っています。
多くの経典の中で、『涅槃経』は、釈尊の入滅(臨終)の直前の教説であるという構想のもとに、仏教の一つの結論というべき教えを説き示している経典です。
この経は、特定の宗派の主たるよりどころになったことはありませんが、中国・日本を通じて、各宗の祖師方が深い関心を寄せてこられた経典です。そして、それぞれの思想形成に重要な影響を与えてきた経典なのです。
『涅槃経』は大部な経典ですが、その重要な部分、また古来注目されてきた部分を選んで、少しずつ読み進めてゆきたいと思います。
古田和弘
カリキュラム
第1回 2008年10月31日(金)
「菩薩の浄土」(「仏国品」)
『維摩経』について概観し、最初の課題である「浄土についての見方」を学びます。
『涅槃経』について
経典の成立史の上での『涅槃経』の位置、および、『涅槃経』をとりまく諸事情の概略を説明します。
第2回 2009年1月23日(金)
「釈尊の入滅の予告」(「序品」第一)
この経の冒頭に、釈尊がいよいよ亡くなろうとしておられることが予告されます。その時の状況について説かれている部分を先ず見ておくこととします。
第3回 3月 6日(金)
「大衆の参集」@(「序品」第一)
釈尊の入滅の予告を聞いた比丘や比丘尼や菩薩など、おびただしい数の大衆が、驚き悲しんで釈尊のもとに参集して来ます。その有様が描写されている部分を読みます。
第4回 5月8日(金)
「大衆の参集」A(「序品」第一)
釈尊の入滅の予告を聞いた在俗の男女や、おびただしい数の群衆が、やはり驚き悲しんで釈尊のもとに参集して来ます。これらの大衆は、それぞれに最後の供養を釈尊に受け取っていただこうとするのですが、釈尊はいずれも受け取られませんでした。その有様が描写されている部分を読みます。
第5回7月10日(金)
「純陀」(「純陀品」第二)
参集してきた群集の中に、純陀という青年がいました。彼が最後の供養を受け取っていただくよう申し出ますと、釈尊はこれを受け取ろうとされますが、今、仏としての生涯を閉じようとしておられる時の純陀の供養と、かつて、釈尊が仏に成られる前、牛飼いの少女が差し出した時の供養と、その果報は同等であることを釈尊は教えられます。純陀はそれを訝しく思います。二種の供養の果報が同等であるとされる、その意味を学びます。
第6回9月11日(金)
「純陀と文殊菩薩」(「純陀品」第二)
釈尊の入滅を悲しみ、永く世に留まってほしいと訴える純陀に対して、文殊菩薩が「釈尊は今、諸行無常の法則に従って亡くなろうとしているのだから、そのような訴えは誤りである」と諭します。これに対して、純陀は「如来は諸行ではない」と反論します。この両者の対話の意味を学びたいと思います
会場地図
*本講座は事前の申込みが必要です。定員になり次第、申込みの受付を終了させていただきます。受講料:全6回6000円(前払)