世代別人口(平成13年)を見ても、グラフで明らかなように昭和21年から25年生まれが(昭和22年から24年までをとることもある)圧倒的に多い。第2次大戦直後、戦地から大量に復員した人たちがいっせいに子づくりに励んだからである。昔は「産めよふやせよ」の時代で、10人以上子どもを産むと国家が表彰し、その門標を「国策協力の家」(ちがうかな?)と誇ったもので、子どもの数が多い。五男六女なんてざらだった。母数が多いからそれがカップルとなって励めば子どもは多くなるのは当然。25〜29歳が第2のピーク。それにしてもこの人口突出は異常である。昭和25年朝鮮戦争を期にわが国が高度成長期に入り、彼らは身を粉にして働いた。しかも彼らはよく消費もした。私たち戦中派は車やコンピュータとは無縁の世代で、せいぜいテレビ・電気洗濯機・冷蔵庫の時代。ところが彼らときたらカローラ・コロナ・マークU・クラウンと次第にステップアップしていく。古い電気製品はどんどん捨てられる。修理しようにもたちまち部品がなくなる。三田誠広は「彼らは真面目な努力家であり、率直な楽観主義者であり、傲慢にして不遜」とその特質を捉えている。村上龍、宮本輝、赤川次郎、北方謙三とあげれば大体その特徴がおわかりであろう。更にその特徴を @団塊の世代は群れたがる A団塊の世代は理屈っぽい B帰属意識が強い 今まで彼らは群れをなして時代を闊歩し、赤提灯は盛えたが、やがて昭和の終焉とともに憔悴し、今や力のある女性の時代を迎えた。そして家庭では粗大ゴミとして老後を迎えることとなった。「定年退職後あなたはどう20年を送るのですか?」私は彼らに問う。意外と人間は楽天的である。その時が来るまで彼らは「なんとかなるでしょう」と答える。しかし本当にそうでしょうか。三田誠広の『団塊老人』(新潮新書)をお読みください。