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インタビュー

 未唯さんに聞く

 アニメタルレディーで新境地
 自然体で生きることが自分が一番輝けること
未唯さん
 笑顔が自然でさわやかだ。この春に結婚。それを機にMIEから未唯(みい)に改名した。
 ピンクレディーの解散から17年。アイドルというキャラクターに合わせた生き方ではなく、本当の自分を生きたいと思った。自分探しの度だった。7年前、<自然体>という言葉に出会い、そのままの自分でいいと思えるようになった。それからは「いつも今が楽しい」と感じられるようになった。
 未唯さんの笑顔は、だから未唯さん自身の人生の充実からほとばしり出てくるきれいな笑顔だ。
 小学生の頃は内弁慶(うちべんけい)であまりしゃべらない目立たない子どもだったという。
「中学に入って、演劇部に入ったんですね。自分を表現するのが苦手だったものですから、お芝居をかりて表現しようとしたんです。それがすごくおもしろくなった。自分を変えようとして、髪も長く伸ばしていたのをバッサリ切って、声も目立つように大きくしました。その頃から歌手になろうとめざしたんです」

 高校時代の親友のケイさんとテレビの「スター誕生」に出場。そして「ペッパー警部」をひっさげての、あのピンクレディーの鮮烈なデビューとなる。22年前のことである。

「いろんなことにチャレンジしましたね。ラスベガスでショーをやったりとか、アメリカでレコードでビューしたりとか、日本のアーティストがやっていないことにチャレンジしました。勢いというか、スタッフの熱意があってできたことですね」

 5年で解散。その後もチャレンジは続く。ソロ歌手として活動するかたわら、映画やミュージカルにも出演した。今は新人タレントの発掘の仕事に取り組んでいる。

「20年前のアイドルというのは人間くさくない存在、清潔で棚の上に飾っておきたいような存在だったわけですね。恋愛ごととか、ちょっとマイナーなイメージのするようなことは一切表にださないように教えられました。今は時代が全然違いまして、架空の存在にはあまり魅力が感じられなくなった。やはり現実感があって、自分たちの代表であったり、仲間の誰かが成功したりという感じであったりとか、自分ではなかなか言うことのできないことを思いきり言えてしまったり、何かそういうものすごくパワフルな個性のある人が注目されるようになりましたね。そんな新人を発掘してサポートできたらと思っているのです」

 ピンクレディーというキャラクターの枠がはずれて、一個の自分として生きようとしたとき、「自分」という壁にぶつかった。自分が何をしたいのかわからなくなった。その未唯7年前、転機がおとずれる。

「それまでの私は、本当にたくさんの人たちに支えられて仕事をし、生活をしていました。私はただこれがしたい、どこそこへ行きたいと言っていればよかったんです。でも、それでは私自身が一人の人間として生きていくのに、本当の喜びは感じられないのではないかと思いました。それで環境をガラッと変えたんです。手探りですけども、自分でなんでもやってみようと思い、自分のことを自分でプロデュースすることにしたんです。

 自分探しの旅ですね。私ってどんな人で、どこから来てどこへ行くのか。そんなことを考えていたとき出会った言葉が<自然体>という言葉でした。その言葉を聞いたときは稲妻(いなずま)が走ったような感じでした。

 すごく怖がりで、ちょっと何かあると殻(から)に閉じこもったり、依存心が強かったりしていた私が、いろいろなしがらみの中でかぶってきた垢(あか)みたいなものがこの7年間でとれてきて、今ようやく自分らしさが少しずつ出てきたかなって感じがします。自分自身が感じたり考えたり思ったことを、そのまま出していけば、それが一番自分が輝けることではないかなと思えるようになりました。だから今が一番生き生きしているんです。いつも今が楽しいって思えるようになったんです」

 アイドルという仮面をとって自分を生きることを始め、今、成熟した一人の女性としての魅力が未唯さんの笑顔となってこぼれている。

  アニメタル=アニメの主題歌をロック調でハードに演奏するバンド。


みい
1958年、静岡県生まれ。76年、ピンクレディーとして「ペッパー警部」でデビュー。「UFO」「サウスポー」など次々にヒットを飛ばす。81年、解散。ソロ歌手に転向、女優としても活躍。松竹映画「コールガール」に主演。ミュージカル「スィートチャリティー」「お熱いのがお好き」などに主演。97年、アニメタルレディーとしてデビュー。98年、芸名をMIEから未唯へ改名。アルバム「アニメタルのベスト」をソニーレコードより発売。


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