特定の宗教を信仰していないというのは、多くの日本人の特徴のようです。家庭には神を祭り仏壇を安置し、子どもの誕生にはお宮参り、成長とともに七五三参り。結婚式はキリスト教で、葬儀は仏式という方も少なくないでしょう。
その現れでしょうか。葬儀での喪主挨拶を聞いておりますと、仏教・神道・キリスト教等の教えの言葉をゴチャゴチャに使っておられる方をよく見かけます。そのうえ、宗教的信念がはっきりしていませんので、積極的に入信を勧めるような宗教やカルトといわれる団体に対応しきれない。つまり、入信しやすい精神的状況をつくる要因になっているように思えてなりません。
私たちが浄土真宗を拠り所とした精神生活を養うには、生涯を通した聞法生活が望まれます。家庭にはお内仏(お仏壇)を中心とした仏間の空間を作り、毎日のお勤めと合掌・礼拝を日課とする生活を心がけます。真宗会館やお寺での定例法座も大切ですし、お彼岸・お盆・報恩講などの年間行事への参加も心がけたいものです。
ご家庭の結婚に際しては仏前結婚式で新しい門出を寿ぎます。お子さまが誕生されましたら、誕生児初参り式があります。「真宗会館」では毎年四月に行っています。いのちの誕生をお祝いします。
浄土真宗では、初節句や七五三参りの儀式はありませんので、幼稚園や小学校の入園・入学を区切りとした寺参りも意義深いことです。わが子の成長と、いのちの意味を確認したいものです。また、ご家族の死に際しては、家族みんなでいのちについて学びます。通夜・葬儀の基本的持ち方です。
聞法の生活をとおして浄土真宗の教えをいただき、確かな実りある人生を歩んでいただきたいと思います。
