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仏事一口メモ
 報恩講
  第71回 <2004年9月>
浄土真宗の門徒(信仰者)が最も大切にする仏事に、「報恩講」という仏法聴聞の集いがあります。京都の東本願寺(本山)では毎年11月21日から28日まで勤められますし、全国の真宗大谷派寺院でも年に一度、日時を定めて勤められます。

 "報恩講とは何か"を訪ねるキーワードに「11月28日」があります。この日は宗祖・親鸞聖人の祥月命日にあたります。聖人が亡くなられた日に仏法聴聞の集いを開いてきたのです。聖人の死が縁となって、自らの信心を確かめ学び直そうという人たちが集まりだしたのです。この集いを「講」というわけです。

 第2のキーワードは「報恩」です。恩に報いる、恩を報らせるとも読みましょう。この恩とは何でありましょう。

 如来大悲の恩徳は
 身を粉にしても報ずべし
 師主知識の恩徳も
 骨をくだきても謝すべし

は聖人の言葉です。私を救うてくださる仏さま(如来大悲)、この私を仏さまの教えに導いてくださる高僧方(師主知識)への恩は、身を粉にしても、骨を砕いても報謝すべしといわれます。それほどまでの恩をいただいたということでしょう。

 報恩は、浄土真宗を明らかにされた聖人の生きざまそのものです。それに私たちもならい、聖人の後について聞法してまいりましょうという願いが、報恩講という仏事には託されているのです。

 報恩講は本山や寺だけでのみ勤められる仏事ではなく、ご家庭でも勤められる仏事です。家庭での報恩講を「お取り越し」ともいわれます。年に一度です。住職を招き、お内仏の前で家族みんなでお参りしたいものです。

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