自宅でお勤めする法事を想定して、法事の当日についてお話します。まずは、当日すべきことの確認から始めましょう。
案内した時間が近づいてまいりましたら、施主(せしゅ)(法事をつとめる家の主人)をはじめ家族の者は着替えをし、参詣者を迎えます。服装は、和装・洋装とも正装の姿がありますが、一般的には、男性は略礼服、女性は黒のスーツやワンピース、学生は制服でいいでしょう。
住職や参詣者の方々が来られますと、まずはお内仏に合掌されます。その後に施主や家族との挨拶になりますので、順番を心得ておいてください(その理由は、本欄第3回を参照)。
前回申したように、住職の席は上座になります。お内仏の正面は読経のときの座になりますので、衣を着替えたりする控えの間がない場合は、正面の左右どちらかに座を設けます。そして、住職や参詣者にお茶やお菓子の接待をします。
読経時間が近づいてきましたら、お茶・お菓子を手際よく片づけ、参詣者の方々にお内仏に向かって正座していただきます。着座は施主から、故人との血縁の深い順に上座から座っていただきます。
そろい次第、住職にご案内します。法事の流れ(式次第)は、住職との事前の打ち合わせでお聞きしておくとよいでしょう。読経中にお焼香がありますので、焼香の作法や数珠の使い方にご留意ください(本欄第2回・第5回を参照)。
読経が終わりましたら、住職から法話をいただきます。法話のあるなしも打ち合わせのときに確認し、なるべく法話をお願いしましょう。
お経は、お釈迦さまの説法です。しかし、漢文でかかれ、読経は白文(はくぶん)で読まれますから、意味がとれません。法話では、お釈迦さまの教えを味わい深く、わかりやすく説かれます。亡き人をご縁に、仏さまの教えをいただいて、わが身を振り返っていただきたいと思います。
さて、住職からの終了のあいさつがありましたら、施主またはその代理の人は、儀式の終了を参詣者に告げ、墓参りやお斎(とき)のご案内をします。
●法事の進行例●
- 住職を出迎える
施主が玄関まで迎えにでて、控えの間まで案内する。
- 一同着座
故人との血縁の深い人から順に着席する。念珠は左手に持つ。
- 住職着座
- 読経
住職の合掌にあわせて、参詣者一同が合掌礼拝する。お勤めの本があるときは、参詣者もあわせてお勤めする。
- 焼香
- 法話
- 施主のあいさつ
お墓参りを行う場合は、施主から説明し、お墓へ向かう
。
- お墓参り
- お斎
会食が終わったら参詣者に引き物を渡す。
(注)事情により変更も可。事前に住職に相談されるとよいでしょう。