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仏事一口メモ
 お内仏に入れないもの
  第45回 <2000年5月>

 これまでご紹介してまいりましたように、お内仏にお飾りする一つ一つの仏具は、ご本尊の阿弥陀如来のお心を表すために使われるものでありました。また逆に、お内仏には無縁のもの(浄土真宗の教えにあわないもの)もあります。実際よく見かけるものの中から、いくつかをあげてみましょう。

(1)浄土真宗以外の仏像
浄土真宗は、阿弥陀如来一仏をご本尊とします。二仏を並べません。ですから、その他の仏・菩薩像や水子地蔵の像などはお内仏に入れません。
阿弥陀如来は、一切の人々を救おうと立ち上がられた如来さまです。苦しみと、悩み多き私たちに念仏申すことを勧めています。南無阿弥陀仏(ご本尊)がはっきりするならば、その他の教えを依り所にする必要がなくなるのです。お内仏は、阿弥陀如来の教えに人生を学ぶ、ご家庭での道場といえます。

(2)お守りやお札
浄土真宗の寺院には、お守りやお札はありません。お守りやお札は、厄除開運、家内安全、交通安全など、いわゆる祈願成就を目的とするものであります。災いを避けたいという感情はよくわかりますが、お守りやお札に災難から身を守る力が本当にあるのでしょうか。
物事の道理からすれば、善くも悪くも、私たちに起こるすべてのものは、因と縁(因縁の道理)によるのだと仏教では説きます。この道理に早く目覚め、迷わされることのない生き方を確立していただきたいと思います。

(3)故人の写真
亡き人の写真もお内仏には入れません。写真は、故人を偲ぶという意味があります。しかし、お内仏の中に飾ることによって、礼拝の対象が阿弥陀如来から写真(生前に対する思い)に変わってしまうことがあるのです。
お内仏のご本尊はあくまでも阿弥陀如来です。私たちは阿弥陀如来の教えによって初めて、亡き人を浄土にかえられた諸仏といただけるのです。

その他にも、位牌(第38 回を参照)や遺骨なども、お内仏には入れません。

お内仏のある方は、一度点検されるとよいでしょう。


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