今回からは、お内仏(ないぶつ)に必要な仏具(ぶつぐ)類(花瓶(かひん)や香炉(こうろ)など)についてお話します。仏具は、宗派によって形が異なりますし、大きさもありますので十分注意してください。ここでは、どんなに小さいお内仏でも、必ず揃(そろ)えなければならない仏具を中心に話を進めたいと思います。
お内仏(浄土)の荘厳(しょうごん)(お飾(かざ)り)になくてはならない仏具を三点あげますと、お花を供(そな)える花瓶、香を燃やす香炉、ローソクを灯(とも)す燭台(しょくだい)になります。それらを総称して三具足(みつぐそく)といいます。
三具足は、お内仏の中央正面中段の前卓(まえじょく)に、向かって左から花瓶(真鍮(しんちゅう)製)、土香炉(どごうろ)(陶器の香炉)、鶴亀の燭台(真鍮製)の順に置きます。これらの仏具を使って、お内仏をお飾りするわけです。
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お内仏の中の前卓(机)の上に、向かって左から花瓶・土香炉・鶴亀の燭台の順に置きます。お内仏が小さく、前卓が置けない場合は、前卓を省略してもかまいません。
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まず、花瓶に関してお話します。花瓶には必ず生花(せいか)をさします。蓮の花をかたどった金色の造花もあるようですが、浄土真宗では決して用いません。四季折々の生きた木花や草花をお供えします。そして、お供えしたお花(花瓶)は、ご本尊を背にし手前が正面になるように飾ります。
お内仏にお花をお供えするのは、亡き人の死後の幸せとか成仏(じょうぶつ)を願うためではありません。人生の本当に尊いことを教える仏さまを讃(たた)え、仏前(ぶつぜん)を荘厳(お飾り)するためです。
そして、お飾りした花は浄土のはたらきを私たちに示していることになります。生き生きと生きたいのちの姿を、花という形をとおして私たちに示しているのです。花は私たち人間の手で供えるのですが、供えた花は私たちの方に向かって、いのちの大切さを問いかけているのです。
ですから、生きた花を私たちの方に向けてお供えするのです。また、ドライフラワーなどの枯れ花もあげませんので、枯れたら立て替えるようにしましょう。夏場は枯れるのも早いものです。ご家庭で丹精込めて育てたお花をあげるのもよいことです。
お内仏は、合掌礼拝(らいはい)しお勤(つと)めする場所です。悪臭のある花や、トゲのある花は避けます。お供えする花の量に特に決まりはありませんが、ご本尊が隠れない程度にします。