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仏事一口メモ
 臨終にのぞんで
  第8回 <1994年3月>

 都下の団地に住む男性N夫さん(45歳)が、妻のS子さん(40歳)と長男(15歳)・長女(10歳)の子ども二入を残して急死しました。
 病院から知らせを受けたS子さんは、急いで駆けつけ遣体と対面しました。そして、亡き夫を自宅に引き取り、布団に寝かしましたが…。

 このように、いつ、どこで肉親の死がおとずれるかわかりません。呼んでも応えることのない死の悲しみが、じわじわ込みしげてくるのも、この時です。S子さんにとって、夫の死は戸惑いと悲しみばかりでありましょう。しかし、いつまでもじっとしているわけにはまいりません。

 まず、ご親戚に連絡します。そして、手次ぎの寺(日ごろ世話になっている寺)の住職に亡くなったことの報告をします。

 でも、S子さんは初めての経験で、日ごろお世話になっているお寺がありません。また夫の郷里のお寺は連隔地。団地近くのお寺もわかりません。

 ここで大事にしていただきたいことは、葬儀を営むに当たっての宗教の選びです。郷里の手次ぎ寺にお願いする、あるいは生前信仰していた宗教で行うのも方法でありましょう。しかし、それらがかなわないならば、なおさらその選びを大切にしていただきたい。

 従来、葬儀は宗教をもってなされてさました。人間の理知では計り知れない死がもつ不安や恐れ、あるいは深い悲しみの心が宗教にその救いを求めてきたからでもありましょう。浄土真宗は、仏の教えをもって、生きることや死ぬことの不安や苦悩・恐れの心から超え出ることを説いているのです。

 夫の死を目の前にした今、このことをゆっくりと考えてもいられません。日ごろから限を向けて、仏法に触れておくことも大切なことです。

 真宗会館では、仏の教えを聞く会を毎週おこなっています。行事案内をご参照ください。また、当会館を会場に通夜・葬儀が行えます。ご来館・ご相談ください。


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