昨年末、市民マラソンに参加した。親子二人で一緒に走る1.2キロのコース。運動不足の解消と、家族の思い出作りが目的だった。小学校一年生の息子はレースに備えて何度も練習をこなし、当日も気合十分のいでたちと顔つきであった。
父である私は何十年ぶりのマラソンであったので息子に負けじと早朝練習をして準備万端のはずであった。 号砲とともにスタート。最初は順調に足が運び身体に受ける寒風が気持ちよかったが、突然右足が痛み出し、その後ズルズルと・・・・・。思わぬ結果となり、短い道のりが地獄の苦しみとなった。
マラソンはよく人生にたとえられる。マラソンを完走するまでには上り下りの坂がある。そして人間の一生も同じだ。その坂に出くわしたときに人間の行き方が問われてくる。
父親の無様な姿をさらした一日であったが、私の身勝手な思いがやぶられた日でもあった。
(延)
広報紙『サンガ』第91号(2008年1月1日発行)より転載