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仏事一口メモ
 お勤めのこころ
  第47回 <2000年9月>

 お内仏(ないぶつ)は、単なる飾りではありませんので、毎日の行いが大切なことになってきます。その第一は、前号でお話しましたお内仏のお給仕(きゅうじ)です。お花を絶やさないようにし、灯明(とうみょう)を点じ、香を焚(た)き、お仏供(ぶく)をお備えし、合掌礼拝(らいはい)をもってご本尊にあうこと。

 第二は、朝夕の勤行(ごんぎょう)(お勤め)です。お勤めをとおして教えにあい、真宗門徒本来の念仏申す身に帰らせていただくのです。

 ところで、お経は、亡くなった先祖のためにあげると考える人も少なくありません。それは、先祖の成仏(じょうぶつ)を願い私の幸せを祈るといった先祖供養(くよう)や追善(ついぜん)供養を意味するようです。しかし、浄土真宗には読経の功徳(くどく)を亡くなった人に振り向け回向(えこう)するという教えはありません。


 親鸞(しんらん)聖人は、回向の意味を私が振り向ける回向ではなく、阿弥陀如来の回向と理解されました。阿弥陀如来の教えを私の方がいただくのです。

 ですから真宗門徒は従来、お勤めの意味を仏徳讃嘆(ぶっとくさんだん)、あるいは報恩感謝(ほうおんかんしゃ)といただいてきました。それは、仏の尊い徳を讃(たた)え、生かされてあることの恩に感謝するという、阿弥陀如来の教えをいただいた者のおこころなのでした。

 さて、真宗門徒の日常のお勤めを申しますと、『正信偈(しょうしんげ)』に続いて念仏をとなえ『和讃(わさん)』六首(しゅ)を読むというお勤めです。最後に『御文(おふみ)』を拝読します。『正信偈』と『和讃』は親鸞聖人が、『御文』は蓮如(れんにょ)上人が著されたものです。毎日のお勤めをとおして、親鸞聖人や蓮如上人の教えにふれ、自らの生き方を確かめ学ぶのです。お勤めは仏法聴聞(ちょうもん)でもあるわけです。

 『正信偈』は、覚えやすいように節(ふし)がつけられ、しかも漢文(白文(はくぶん))で読むために意味がとりづらいかもわかりません。まずは毎日の勤行をとおして、言葉に親しむことから始められることをお勧めします。朝夕のお勤めが生活習慣になるよう、心がけたいものです。

 読み方がわからない方は、東本願寺から「正信偈CD」が発売されていますので、お勤めの本『勤行集(ごんぎょうしゅう)』と併せてご利用ください。詳しくは、最寄りの真宗大谷派寺院又は、真宗会館にお尋ねください。


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