広報紙『サンガ』
TOP > 広報紙『サンガ』 > バックナンバー > 仏事一口メモ
バックナンバー
仏事一口メモ
 出棺
  第18回 <1995年11月>

浄土真宗の教えにあう言葉とあわない言葉
教えにあう言葉 あわない言葉
・浄土
・彼の土
・西方浄土
・極楽浄土
・草葉のかげから
・黄泉の国 ・天国
・冥土
・浄土へ還る
・往生する
・冥土に旅立つ
・天国に昇る
・安らかに眠る
・神のもとに召される
・永眠する
・しのんで念仏する
・悼む
・悔やむ
・冥福を祈る
・霊をなぐさめる
・浄土に還った方
・成仏した方
・地下の故人
・霊
・御霊(みたま)

 葬儀(告別式)のお勤めがすみましたら、遺族・親族・近親者でお別れの対面をします。故人を偲(しの)びつつ、静かに合掌しお念仏申します。お別れが終わりますと出棺です。

 出棺に際しては、喪主または親族の代表が、会葬者にお礼の挨拶(会葬御札)を述べます。挨拶は、短く要点をおさえましょう。

 その内容は、

  1. 会葬者に心から感謝の意を表する
  2. 故人への厚情を謝し、生前中のことにふれる
  3. 遺族へも故人と同様の厚誼(こうぎ)をお順いする
  4. 残された家族一同、精進して生きる決意を述べる

と、なりましょう。
 葬儀での挨拶をお開きしますと、「冥土(めいど)に旅立つ」「草葉のかげから見守る」「天国に昇る」「安らかに眠る」などの言葉をよく耳にします。それらは、死後の世界を想定し、人が亡くなると、その世界に行くという考え方です。

 浄土真宗では従来、人が亡くなると、「浄土にお還(かえ)りになられた」と表現してきました。浄土(仏さまの世界)は、死後の世界を想定して言うのではありません。浄土とは、仏さまの教えに出あい、生きる知恵と勇気と安心を腸(たまわ)った者のみが感得する世界のことなのです。その感得こそ、亡き人を浄土に還られた仏として受けとめることができるのです。亡き人を仏として合掌し、お念仏申すのも、亡き人からの問いかけ、命の尊さに気づかされてのことなのです。

 最後に、会葬御礼の一案を簡略してご紹介します。

 「本日は、故○○・法名釈○○の葬儀にあたり、ご多用中ご会葬くださり、誠にありがとうございました。
 故人の生前中、公私ともに一方ならぬご厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。故人は、賜った命を大切に生きてきましたが、このたび○○歳で浄土に還りました。
 私ども遺族は、肉親の死をとおして、今ほど命の尊さを感じたことはありません。この思いを故人の願いと受けとめ、いただいた命を一日一日、精いっぱい精進して生きていこうと思います。
 今後とも、故人同様のご指導・ご鞭撻(べんたつ)を腸りますようお願い申し上げます


戻る

Copyright(c) 2004−2007 HigashiHonganji ShinsyuKaikan All right reserved
(このホームページの記事・画像の無断転載を禁じます)