本来、浄土真宗の葬儀式は、まず自宅のお内仏(仏壇)の前で出棺の勤行を行ったのち、参列者が行列を組んで葬場へ向かい(これを野辺送りといいます)、そこで葬儀のお勤めをしました。そして、最後のお別れののち火葬したものです。
しかし、今日では、出棺の勤行と葬場の勤行とを回じ式場で、時刻を定めて(例えば、「葬儀・告別式○時〜○時」というふうに)つづけて行う「告別式」形式が一般的になっています。
社葬などの大規模な葬儀では、先に葬儀を営み、別に日時を定めで告別式を行うこともあるようです。告別式は、文字どおり個人とお別れを告げる儀式といえましょう。
葬儀に参列しますと、「ご冥福をお祈りします」とか「安らかにお眠り下さい」という言葉をよく耳にします。
身近な人の死を、冥福(死後の幸福)を祈ることで、あるいは安らかに眠らせることで、本当に亡き人に応えることになるのでしょうか。
浄土真宗の葬儀は、葬儀に参列した一人ひとりが、生きる意味を仏さまの教えに問いたずね、真実の教えにあう仏事です。仏さまの大いなるいのちのはたらきを依り所として、生まれたことの意味を感得し、生きていることに心から喜べる生活こそが亡き人に応えることなのです。
さて、いよいよ葬儀の時間が追ってきました。葬儀の次第について、簡略に申しますと、
- 遣族・親戚・参列者着座
- 導師(住職)入場
- 開式の辞・総礼
- 勤行
- 総礼・閉式の辞
- 導師退場
という形になります。
4の勤行の間に、導師の焼香・表白、弔辞等があります。勤行中、喪主・遺族・近親者・遠縁の順に焼香を行います。一般会葬者の焼香は、喪主・遺族等につづいて行うか、別の焼香台で行います。お参りには数珠を忘れないようにしましょう。(数珠及び焼香については、第2、5回をご参照ください)
弔電は必ずしも披露する必要はありませんが、扱露する場合は勤行後に行うべきでしよう。