通夜・葬儀にあたり、決めなければならないことがあります。まずは喪主(もしゅ)の決定です。喪主は、いわばお悔やみを受ける遺族の代表者です。故人に最も近い人(配偶者やその子など)がなるのが一般的です。
次に、通夜・葬儀の日時や会場です。
葬儀の日取りを決めるときに、暦法の一つの「友引(ともびき)」を忌(い)み嫌う風習が根強くありますが、これは全く仏教とは関係なく意味のないことです。
「友引」とは、陰陽道(おんみょうどう)でいう六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の一つで、日の吉凶を占うものとして使われたといいます。もともとひは「共に退(ひ)く」ということで、何事も引き分けで勝負がつかないという意味でした。それがいつしか死者が友を引くと忌み嫌われるようになり、友引には葬儀を出さないという俗信(迷信)になったようです。
親鸞聖人は、「吉良日(きちりょうにち)を視(み)ることを得ざれ」と教えられています。つまり、仏・法・僧に帰依するならば、日の善し悪しをみる必要はないということです。 すでにお話ししましたように、葬儀は、残されたものが仏さまの教えに遇う大事な機縁になるものです。日の善し悪しに執(とら)われることのない人生を仏さまの教えに訪ねていただきたいと思います。昨今では、友引にあたる日を定休とする火葬場が多いため、その日の火葬は不可能になっていますが、都合によっては友引にあたる日に葬儀を行い、別の日に火葬をしてもかまわないわけです。
日時や会場のほか、通夜・葬儀とを執り行うにあたり、世話役をはじめとする各係も必要となります。世話役は、喪主や遺族にかわって葬儀終了までの一切の実務の中心になる人です。係は、受付・接待・会計・会場整埋・炊事などです。必要に応じて依頼します。
最近では、式場づくりをはじめ、通夜・葬儀のほとんどを葬儀社が行ってくれます。葬儀社には何を依頼し、何を自分たちで行うかを、十分、打ち合わせましょう。