広報紙『サンガ』
TOP > 広報紙『サンガ』 > バックナンバー > 仏事一口メモ
バックナンバー
仏事一口メモ
 通夜までの心得(1)
  第9回 <1994年5月>

 S子さんは、突然、夫を亡くしました(前号参照)いつまでも悲しんでばかりもいられません。通夜・葬儀にむけて準備をしなければなりません。今回からは通夜までの心得などについて、順を追ってお話しします。
 まず、家族が中心になり湯灌(ゆかん)を行います。湯灌は、ご遺体をぬるま湯で拭き、清らかにすることを意味します。最近では、アルコールを含ませたガーゼや脱脂綿で拭くことが多いようです。昨今、この湯灌を病院や葬儀社が行うようになりましたが、やはり家族が中心となって行うべきでありましょう。

 拭き終わりましたら、耳・鼻・肛門などに脱脂綿をつめ、眼と日を閉じ、衣服を整えます。男性はヒゲを剃り、女性には薄化粧をしてあげます。胸の上に両手を組ませ、木製の念珠をかけます。そして布団をかけ、顔は白い面布で覆います。

 ご遺体は、本来お内仏(仏壇)のある部屋に安置します。ところが、S子さんのお宅には、お内仏がありません。このような場合、お寺にご相談されるとよいでしよう。 そして、遺体を納棺するまでは頭北面西(ずほくめんさい)にします。これは、お釈迦さまご入滅のお姿にならって行われていますが、必ずしも方角にこだわることなく部屋の状況に応じて決めてくだざい。

 このとき、衣服を逆にかぶせたり、屏風(びょうぶ)を逆さに立てたり、あるいは魔よけと称する守り刀は全く意味がなく不要です。

 次に、枕飾(まくらかざ)りの準備をします。ご遺体の枕辺に小さな机あるいはお盆を設け、白布をかけ、香炉とロウソク立てをおきます。

 香炉には、香を燃じて絶やさないようにします。これを不断香(ふだんこう)といいます。異臭のにおわないようにするためです。また、ロウソク立てには明かりを灯します。お別れに見舞った人にお顔がよく見えるようにするためです。

 よく、枕飾りに一膳飯(いちぜんめし)や枕団子(まくらだんご)などをお供えする場面を見受けますが、浄土真宗では必要ありません。


戻る

Copyright(c) 2004−2007 HigashiHonganji ShinsyuKaikan All right reserved
(このホームページの記事・画像の無断転載を禁じます)