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仏事一口メモ
 焼香について
  第5回 <1993年9月>

 いよいよ読経の時間が近づいてきました。施主の方を中心に、お内仏の前に数珠を持って着座します。座る順番に決まりはありませんが、故人と縁の深い方から座るのが一般的です。

 住職が着座され、まず合掌礼拝されます。住職に合わせて、あなたも合掌礼拝しましょう。読経が始まりますと、お焼香の順番が回ってきます。

 焼香は、仏教の儀式には欠くことのできないものであり、お釈迦さまのご在世の当時から行われていたといわれています。

 浄土真宗において最も大切なお経の「仏説無量寿経」には、「一切万物がみな、無量の雑宝や百千種の香をもって共に合成し、その香りは普(あまね)く十方世界に薫(くん)ぜん」と、薫香(くんこう)(かおり)をもって浄土のはたらきを教えています。

 つまり香を焚(た)く(焼香)ということは、その薫香により、仏前を荘厳(おかざり)すると共に、浄(きよ)らかな光明(こうみょう)の世界(浄土)をおもいうかべる縁となります。

 それでは焼香の作法についてお話しします。

 まず、焼香の順番が回ってきましたら仏前に進み、ご本尊を仰ぎ見て、身を正し軽く頭を下げます。

 次に焼香をします。右手で香をつまんで、香炉(こうろ)の中に2回入れます。このとき、香を頂くことはしません。

 最後に、右手の指先で香盒(こうごう)(香を入れる仏具)の香の乱れを直してから、静かにお念仏(南無阿弥陀仏)を称(とな)え合掌礼拝します。終わりましたら、本の席に戻ります。

 最近では、香炉と香盒を焼香盆(ぼん)にのせ順番に回していく”回し焼香”が多いようです。この場合も、作法は同様です。焼香盆が回ってきましたら、今申し上げましたように焼香します。



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