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仏事一口メモ
 数珠について
  第2回 <1993年3月>

 前回は、法事に招かれた際の持参品、特に”包みもの”についてお話ししました。今回は、持ち物の中でも忘れてはならない数珠じゅず(念珠ねんじゅ)についてお話ししたいと思います。

 数珠は、仏さまに合掌するときには必ずかけるものです。数珠を持たないでは「仏をば手づかみにこそせられたり。聖人(親鸞聖人は)、まったく、数珠をすてて仏をおがめとおおせられたることなし」と、蓮如上人という方はおっしゃっておられます。

 そもそも法事とは、亡き人を偲ぶとともに、それをご縁にして仏さまの教えを聞き、仏さまに合掌礼拝らいはいする場であります。そして、この合掌礼拝は、自ら三宝さんぽう(仏法僧)に帰依する心持ちを表現したものであります。ですから、法事には数珠が欠かせないのです。

 さて、合掌の仕方ですが、両手を合わせ、数珠を親指と人さし指の間にかけます。合わせた両手の手首がみぞおちのあたりにくるようにします。そして指と指の透き間をつくらず、指先をまっすぐに伸ばします。合掌の姿を横から見ますと、手の線は、身体の線に対して、おおよそ45度の角度になります。

 次に、お参りするときの数珠のかけ方を説明します。一輪のときは、親玉を下にしてかけます。二輪で長房のときは、親指のところで2つの親玉をはさみ、房を左手側に下げます。なお、合掌しないときは、左手で持つか、左手首にかけておきます。

 以上ご説明しましたように、数珠は手にかけて合掌するためのものです。この他にも、他の宗旨では、数取りのためとか、ならしながら礼拝するためなどに用いるところもあるようですが、浄土真宗ではそういう意味では用いません。

 次回からは、法事をおつとめするご家庭についてからの作法や心得などを紹介したいと思います。


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